試合終了を告げる笛がなったとき、俺はなんか泣きそうになった。
なんで泣きそうなのかよくわからんかった。
最後に整列した時、今までのことを思い出した。
広い合宿所の中、たった10人くらいでこじんまりと鍋囲んで俺とポン太と陽明と特地とあゆみちゃんと小原でラグビー部盛り上げていこうぜって約束した事。
必至にやってるのにどんどん開いてしまう点差。一勝も出来なかった一年目。
ダイシたちが入部してチームとしてちょっとまとまってきて初めて勝てた麻布戦。
いつも5、6人で2対1ばっかりやってた頃の事。
コッスーのハイパン。
今の2年が入ってきてタッチフットが出来るようになってコッスーが笑顔になった事。
駒沢での自主トレ。全勝での5部昇格。
今年の不振。ポン太の怪我。ポン太に彼女。
良いプレー、悪いプレー、主に自分の良いプレー。
こんなん思い出すんはやっぱ今日が最後やからやって思ったら泣けてきた。
練習とか試合はもちろん楽しい雰囲気とか楽しい企画とかそういうのも自分なりに4年間一生懸命ラグビー部のためにやってきた。
整列した15人の前には可愛いマネージャーたちと正直全員出したかったくらいの層の厚いメンバーが並んでて、こんなにいっぱいチームメイトできたんやって思ったら泣けてきました。悔いが残るとか勝って嬉しいとかそんなんじゃなかった。
飲み会でダイシと陽明が酔っぱらって泣いてた。ありがとう、ありがとう、って言いながら泣きはじめたのを見て、俺は不細工な面してなに泣いてんねん、って笑った。その画がすごいおもしろくて手叩きながら笑った。そんで笑いながら涙が流れた。でもダイシや陽明が泣いてるのとかポ○太がガチで口説いてたこととかすごく楽しくて笑いながら泣いてしまった。全然悲しくなんかなかったのに。
やっぱりなんで泣いたんかよく分からんかった。
もし俺が4年間何もせんと麻雀とかパチンコとか飲みとかそういう大学生っぽいことばっかりしてたら理由もなく涙が出るなんでことなかったと思う。
じゃあやっぱりラグビー続けたことっていうのが涙の理由なんかな。ラグビーに関しては前向きに自主的にやってきた。人から指示される事なんてなかったから自分達で考えて自分たちで動いてきた。そういう行動のすべてが涙になったんじゃないかな。少なくとも単純な感情じゃなかった。喜怒哀楽以外で泣けるって実はすごい貴重な体験やったんじゃないかな。
ラグビーは一人じゃできません。チームがそろってできるスポーツです。一緒に頑張ってきたプレイヤー、奉仕の精神で支えてくれたマネージャー、このチームを途絶えさせず繋げてくれたOBさん、ありがとうございました。
これからの現役生は引退する時に理由なんてないのに泣けるくらいラグビーに取り組んでください。
今までありがとうございました。
次からはスタンドオフのレギュラー目指します。早くも木曜から。
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